GISによるソリューション

地理情報システム(GIS)を活用して、経営課題の解決やサステナビリティの推進をご支援致します。

GISとは・・

GIS(Geographic Information Systems)は、地理情報システムと呼ばれる地図(場所)を基盤としたソフトウエアで、米国で1980年代に開発されました。もともと土地利用の選定における自然環境の様々な地域の人口、規制要件等、複数の要因を満たす土地を選定する分析機能から、自然科学や土地の評価等に活用されていましたが、現在では多様な機能とデータを組み合わせて、公的事業、経営管理、施設拠点管理、不動産開発、市場調査など、様々な分野で利用されています。

GISを活用するメリット

GISは地図をベースにした基盤ソフトです。

場所には、様々な情報があります。自然環境の情報(大気環境、気温、気象、地質、水質等)、社会環境の情報(人口、地域性、行政区、各種法令対象情報等)、動態的な情報(車両の移動、人流等)など、多様なデータがあり、現在、これらの情報が公的機関や企業、研究機関等から提供されています。

GISでは、このような場所の情報と、自社が保有する情報を重ね合わせて分析することができます。それらを地図上にビジュアルに表現したり、時系列のデータや経年変化を見て、変化を確認することもできます。

ビジュアルに確認できることは、多く異なった価値観やバックグラウンドを持つグループでのコミュニケーションにも大変有用です。GISを活用した組織や企業から、意思決定が速くなった、共通の理解が得やすくなったという反応を頂いています。

GISを活用するために、特別な情報は必要ではありません。住所情報からデータをつくることができます。

GISを活用したソリューション例

弊社ではお客様の課題に対してGISを活用したソリューションをご提供しています。下記はその一部です。

●サステナビリティ関連・・・気候変動・自然環境に関する拠点の物理的リスクや相対的なエリア環境リスクの分析をご支援します。TCFDやTNFD関連の対応もしています。

●自社グループ会社拠点の一元管理・・・国内、グローバルに展開するグループ会社の拠点や委託している製造・加工・物流拠点を見える化し、業務の一元管理によって対応の迅速化、各種リスク管理をご支援します。

●立地分析・マーケティング・・・国内及び海外の拠点の立地選定やマーケティングをご支援します。

情報をタイムリーに共有するダッシュボード

分析のアウトプットをレポートとしてご提供することもできますが、多数のデータの要点をまとめて、画面上で最新情報を共有するダッシュボードをオリジナルで作成することもできます。

(参考例)令和5年の全国の地価(地価公示及び標準値)・・・公開されている地価データを地図でみると、地価の上昇している地域や下落している地域が一目でわかります。地図をズームするとより詳細な場所を確認できます。地図の表示範囲に応じて、棒グラフが反映されます。

令和5年の全国地価公示、都道府県調査(国土交通省データ及びESRIジャパン㈱レイヤ―を使用して弊社作成) Publicly released land price in various places in Japan (2022)

ダッシュボードには、公表情報と共に、自社のデータを入れることもできます。例えば、サプライチェーンの稼働状況、支店や店舗の売上、在庫状況等を社内だけの共有情報として一元管理することができます。

市場動向調査と最新情報への更新

GISを活用して、これまで個別の調査が必要だった海外市場調査がより身近なものになります。ArcGISでは、各国の公的機関や行政などが定期的に更新するデータを活用して最新の情報をもとに調査することが可能です。

下記は、米国ESRI社が米国連邦環境保護庁のデータをもとに作成した米国内の発電所の環境情報をダッシュボードにまとめたものです。地図右上の凡例を開いて頂くと、地図上に示された色分けした発電施設の場所と規模が表示されます。どのエリアに、どのような発電所が多いのかがわかります。

CO2排出量等の環境データは、地図の表示範囲内の施設について合計値を示しています。

アメリカ発電所マップ Power Plants in the United States

GISを活用したソリューション、GISの導入にご関心がある方は下記よりお問い合わせください。

協業パートナー

弊社では、環境・サステナビリティ分野以外の専門性をもつパートナー企業・専門家と連携して、最適なチームを編成し、コンサルティング・調査及びGISソリューションのサービスを行っています。詳細はお問い合わせください。