
バーンサイド橋の将来の為に
ご協力ください。
新たなバーンサイド橋建築について
バーンサイド橋建て替え補強の理由
ダウンタウンに掛かるポートランドの老朽化した橋梁は、大地震に対して耐えることが難しいとされています。その理由から、モルトノーマ郡は先ず一つの主要橋梁(バーンサイド橋)に対して耐震強化プロジェクトの計画実行を開始しました。
耐震強化建築を施す高耐久性の新バーンサイド橋は、地震や災害発生時・災害後のコミュニティの回復を円滑に助け、同時に次世代の交通ニーズをサポートする安全性の高い長期型河川横断橋に生まれ変わります。
ここまでの道のり
このプロジェクトの実現可能性調査(2016-2018年)において、トンネル、フェリー、ダブルデッキブリッジ、その他の橋梁オプションとして100案を超えるオプションが研究、調査がなされました。その研究調査から、「環境影響調査」のさらなる評価により最終的に4つの代替橋梁デザインに絞り込まれました。その後の2020年秋にかけて、大掛かりな評価プロセスと一般市民からの意見の収集を実施。その結果、「長スパン橋」への代替案が最も耐震性が高く、最もコストが低く、天然資源等への悪影響も最小限の抑えられるという結果理由から、環境影響ステートメント草案の推奨代替案として推奨の運びとなりました。この「長スパン橋」案は、構造上的に地面柱数は少なく甲板の上の構造は多いというデザインになっています。これにより、バーンサイド橋周辺の土壌タイプ(危険な液状化しやすい土壌)上における建設に伴う多数のリスクを回避する事が可能となります。
バーンサイド橋 - 緊急事態時におけるルート概要
町のライフライン経路を担い、ダウンタウンの中心に位置しているバーンサイド・ストリート。地震発生時等の緊急災害時において崩壊しやすい構造物が一番少ないとされている理由からも、最も不可欠な町の主幹線道路となっています。同時に町中心部に位置し、地域の緊急輸送ルートに指定されているバーンサイド橋。この橋梁は、町の重要公共建築物に指定されています。赤い点は、下のマップの脆弱な構造を示しています。
下図のインタラクティブマップは、ポートランド地区の緊急輸送ルートを示しています。 フルスクリーンバージョンをご希望の場合は、右上にある矢印をクリックしてください。( 右下のナビゲーションツールを使用して、地図を探索してください。 左下に凡例情報が表示されます。)
ポートランドメトロ地域の緊急ルート
現時点
次の重要な設計計画段階は、建築される「長スパン橋」のタイプの選択です。選択デザインオプション案は、「(フリモント橋の様な)タイドアーチ型」、「(ティリクム橋の様な)ケーブルサポート型」、「(ホーソン橋の様な)トラス型」。
同時に、中央部分の可動型構造部分にあたる「(バーンサイド橋の様な)バスキュール型(跳開橋)」と「(スティール橋の様な)リフト型」からの選択となります。
写真: Tony Webster , TriMet
現時点では、先ずはさまざまな長スパン型橋のデザイン、又、可動スパン構成型等の評価検討をしていきます。そして現段階最終時点において、「アプローチスパン型」と「可動スパン型」のデザインタイプを選択し、それを元に最終設計プラン計画へと進んでいきます。
写真提供: Chris Yunker
ここに記してある各オプションを橋全体として見つつ、同時に西側、中央部(可動式型)、東側の3つのセクションからも考えてみてください。それぞれのセクションにおいて様々な特性があぶり出されるかと思います。それらを基にして、考慮すべき点やメリット・デメリットなどの検討事項を判断基準としてください。
あなたの貴重なご意見をお聞かせください。
以下の橋梁の種類とその主な特性を確認して頂き、最後尾に掲載されているご意見とアンケートへのご協力をお願い致します。
ご検討を頂く際に、各オプション案の良い点と悪い点双方からの兼ね合いを考えると選択の際のポイントとして分かりやすくなります。例えば、各橋梁オプション案それぞれの全体像を想像して、橋の上における体験的観点から考えた場合にはどうなるか等という形で比較するとか。デッキ上の機能が橋下にある機能や環境にどの様な影響をおよぼすのか。特定の橋梁タイプの外観印象の良し悪し。又、橋本体の利用時や橋梁下周辺の機能性等はどの様な影響を及ぼしたりするのか等。
この様にピンポイントで考えながらも、各パーツがどのように連携し、それぞれがどの様に橋全体に影響を及ぼすのか等を考慮しての回答をお願い致します。
先に読み進む前に、このビデオ動画をご覧ください。
これから先に出て来る多数の「オプション案」について、デザイン案の図柄入りでより詳しく説明をしています。
360度のエクスペリエンスを実現するには、マウスを使用してビデオ内をクリックし、画面を移動します。
Earthquake Ready Burnside Bridge: A 360 View of Bridge Type Options
橋梁の候補案
オプション1 - タイドアーチ型橋梁
タイドアーチ型の長スパン橋は、デッキ上に湾曲したアーチがあり、アーチの内側部分に細いケーブルがあるデザインとなっています。
オプション1A –タイドアーチ型バスキュール(跳開)
西と東の両側にスパンにタイドアーチがあり、中央にバスキュールスタイルの可動スパンがあることにより、船舶が通過できるよう開閉がされるデザイン。
主な特徴
- ウォーターフロントパークに支柱建築を回避する事ができ、これにより公園のスペースをより多く使用する事が可能となります。
- バスキュール型(跳開橋)の可動スパンは、リフトの可動スパンよりも甲板上の垂直構造が少ないのですが、その分コスト高となります。
Option 1B –西側に桁(けた)ありの跳開タイドアーチ型
東側にタイドアーチ、中央にバスキュール可動スパン、西側に桁スパンが付いたデザイン。
この桁型スパンはデッキ部を厚くとり列柱を追加する事によって、垂直構造部を削除したようなデザインとなっています。 このデザイン案を追加した理由としては、前回のアンケート結果から視界が開けるバーンサイド橋のデザインを多くの人が望んでいるという結果からです。しかしこのデザインでは、ウォーターフロントパーク位置に多くの支柱の追加建築が必須となる事。又、低い天井の橋梁下デザインになってしまう点に妥協しなければなりません。 注:東側スパンについては、これは建築実行不可能ないためオプションとして考慮はされていません。「よくある質問」の箇所でその理由をご確認ください。
北側から見たウォーターフロントパークの桁の全様
主な特徴
- 西側の桁により、ウォーターフロントパークに支柱追加建築が必要となります。
- 西側の桁により、橋梁下部分は低い天井設計となります。(6-8フィート低位置)
- 西側の桁には垂直構造がないため、より広い景観が望めます。
- 西側の桁はタイドアーチやケーブルサポートといった他のオプションより、コスト削減になります。
- 跳開橋の可動スパンは、リフト可動スパンよりも垂直構造が少なくて済みますが、コスト増となります。
オプション1C – リフト付き(昇開)タイドアーチ
西と東の両側スパンにタイドアーチ、中央にはリフトスタイルの可動スパンがあることにより、ボートや船舶が通過できるデザイン。
主な特徴
- ウォーターフロントパークに支柱設置建築をしなくて済みます。
- リフト可動スパンには中央部分に水中の橋脚が小さい垂直橋塔橋があり、跳開橋可動スパンよりコスト削減になっています。(リフト可動スパンは、アーチありとアーチなしという型があります。)
オプション1D –リフトと西側桁ありのタイドアーチ型
東側にタイドアーチ、中央にリフト可動スパン、西側に桁スパンとというデザイン。
主な特徴
- 西側の桁により、ウォーターフロントパークに支柱追加建築が必要となります。
- 西側の桁により、橋梁下部分は低い天井設計となります。(6-8フィート低位置)
- 西側の桁には垂直構造がないため、より広い景観が望めます。
- 西側の桁は、タイドアーチやケーブルサポートの他のオプションに比べ低コストとなります。
- リフト可動スパンには、中央部分に水中橋脚が小さい垂直橋塔橋があり、跳開橋可動スパンに比べ低コストとなっています。(リフト可動スパンは、アーチありとアーチなしという型があります。)
オプション 2 – ケーブルサポート(斜張橋)型橋梁
ケーブルサポート(斜張橋)型の長スパン橋梁は、長いケーブルがデッキに下降し、高いサポートタワー使用作成された三角形のような形状をしています。 (斜張橋やエクストラドーズド橋というものが、このタイプにあたります。)
オプション2A – ケーブルサポート(斜張)バスキュール(跳開)型
西と東の両側スパンにタイドアーチ、中央にはリフトスタイルの可動スパンにより、ボートや船舶が通過できるデザイン。
主な特徴
- ウォーターフロントパークに1列の支柱列が必要となります。
- 跳開橋の可動スパンは、リフト可動スパンよりも垂直構造が少なくて済みますが、コスト増となります。
オプション2B – 西側に桁ありのケーブルサポート(斜張)バスキュール(跳開)型
東側にケーブルサポートスパン、中央にバスキュール可動スパン、西側に桁スタイルスパンがあるデザイン。
この桁型スパンはデッキ部を厚くとり列柱を追加する事によって、垂直構造部を削除したようなデザインとなっています。 このデザイン案を追加した理由としては、前回のアンケート結果から視界が開けるバーンサイド橋のデザインを多くの人が望んでいるという結果からです。しかしこのデザインでは、ウォーターフロントパーク位置に多くの支柱の追加建築が必須となる事。又、低い天井の橋梁下デザインになってしまう点に妥協しなければなりません。 注:東側スパンについては、これは建築実行不可能ないためオプションとして考慮はされていません。「よくある質問」の箇所でその理由をご確認ください。
北側から見たウォーターフロントパークの桁の全様
主な特徴
- 西側の桁により、ウォーターフロントパークに支柱追加建築が必要となります。
- 西側の桁により、橋梁下部分は低い天井設計となります。(6-8フィート低位置)
- 西側の桁には垂直構造がないため、より広い景観が望めます。
- 西側の桁は、タイドアーチやケーブルサポートといった他のオプションに比べ低コストとなります。
- 跳開橋の可動スパンは、リフト可動スパンよりも垂直構造が少なくて済みますが、コスト増となります。
オプション2C – リフト(昇開)ありのケーブルサポート(斜張)型
西と東の両側のスパンにケーブルがあり、中央にはリフトスタイルの可動スパンがあることにより、ボートや船舶が通過できるデザイン。
主な特徴
- ウォーターフロントパークに1列の支柱列が建築されます。
- リフト可動スパンには中央部分に水中の橋脚が小さい垂直橋塔橋があり、跳開橋可動スパンに比べ低コストとなります。
オプション 2D –西側桁ありのリフト(昇開)ケーブルサポート(斜張)型
東側にケーブルサポートスパン、中央にリフト可動スパン、西側に桁スタイルスパンがあるデザイン。
主な特徴
- 桁により、ウォーターフロントパークに支柱追加建築が必要となります。
- 桁により、橋梁下部分は低い天井設計となります。(6-8フィート低位置)
- 桁には垂直構造がないため、より広い景観が望めます。
- 西側の桁は、タイドアーチやケーブルサポートの他のオプションに比べ、低コストとなります。
- リフト可動スパンには中央部分に水中の橋脚が小さい垂直橋塔橋があり、跳開橋可動スパンに比べ低コストとなります。
オプション3 – トラス型橋梁
トラススタイルの長スパン橋梁は、厚い斜めと垂直の梁に囲まれたデッキ上構造デザイン。
オプション3A – バスキュール(跳開)ありのトラス型
西と東の両側のスパンにトラスがあり、中央にはバスキュールスタイルの可動スパンがあることにより、ボートや船舶が通過できるようにそのつど開閉できるデザイン。
主な特徴
- 他の2つの橋梁オプションデザインと比較して景観を最も遮るデザインとなり、同時に最も維持費用がかかる長スパンタイプ橋梁となります。
- ウォーターフロントパークに支柱設置建築の必要はありません。
- 跳開橋の可動スパンは、リフト可動スパンに比べ甲板上の垂直構造は少ないのですが、コスト増となります。(リフト可動スパンには、トラスありとトラスなしという型があります。)
オプション 3B – 西側桁ありのトラス・バスキュール(跳開)型
東側にトラス、中央にバスキュール可動スパン、西側に桁スタイルのスパンがあるデザイン。
この桁型スパンはデッキ部を厚くとり列柱を追加する事によって、垂直構造部を削除したようなデザインになっています。 このデザイン案を追加した理由としては、前回のアンケート結果から視界が開けるバーンサイド橋のデザインを多くの人が望んでいるという結果からです。しかしこのデザインでは、ウォーターフロントパーク位置に多くの支柱の追加建築が必須となる事。又、低い天井の橋梁下デザインになってしまう点に妥協しなければなりません。 注:東側スパンについては、これは建築実行不可能ないためオプションとして考慮はされていません。「よくある質問」の箇所でその理由をご確認ください。
北側から見たウォーターフロントパークの桁の全様
主な特徴
- 西側の桁により、ウォーターフロントパークに支柱追加建築が必要となります。
- 西側の桁により、橋梁西側下部分は低い天井設計となります。
- 西側の桁部分には垂直構造がないため、景観が開けます。
- 西側の桁は、タイドアーチやケーブルサポートといった他のオプションに比べ低コストとなります。
- 跳開橋の可動スパンは、リフト可動スパンよりも垂直構造が少なくて済みますが、コスト増となります。
オプション3C – リフト(昇開)ありのトラス型
西と東の両側のスパンにタイドアーチ、中央にリフトスタイルの可動スパンがあり、ボートや船舶が通過できるデザイン。
主な特徴
- ウォーターフロントパークに支柱設置をしなくて済みます。
- リフト可動スパンには、中央部分に水中橋脚が小さい垂直橋塔橋があり、跳開橋可動スパンに比べ低コストとなります。(リフト可動スパンは、トラスありとトラスなしという型があります。)
オプション3D – 西側桁ありのトラス・リフト(昇開)型
東側にトラス、中央にリフト可動スパン、西側に桁スタイルのスパンがあるデザイン。
主な特徴
- 西側の桁により、ウォーターフロントパークに支柱追加建築が必要となります。
- 西側の桁により、橋梁西側下部分は低い天井設計となります。
- 西側桁には垂直構造がないため、より広い景観が望めます。
- 西側の桁は、タイドアーチやケーブルサポートの他のオプションより、低コストデザインとなります。
- リフト可動スパンには、中央部分に水中橋脚が小さい垂直橋塔橋があり、跳開橋可動スパンに比べ低コストデザインとなっています。(リフト可動スパンはトラスありとトラスなしという型があります。)
オプション選択時においての判断基準要素
バーンサイド橋を耐震強化するうえで、どのタイプのデザインが適していると思われますか。あなたのご意見をまとめる上で、以下の各項目内容を判断基準として考え判断に繋げてみてください。
利用体感値と橋梁付近の環境
- 橋梁上体験:人々が円滑に橋梁を利用するにあたり、提案内容はどの位のメリットをもたらすか。
- 橋梁下にある公園・道路・川岸等での体験: 人々が円滑に橋梁下(やその周辺の施設)を利用するにあたり、オプション案とその内容はどの位のメリットをもたらすか。
- 周囲の状況:橋梁周辺における補充設備や箇所、周辺地域対応、公園、歴史区域・建築物等やその周辺地域環境に関して、提案内容はどの位のメリットをもたらすか。
- 歩行者とサイクリストとの相互融合度:橋梁上下において、身体が不自由な方や歩行者が、サイクリストとの安全性や融合度合いについて、提案内容はどの位よくデザインされているか。
橋梁外観と全体感
- 橋梁外観: 総合的観点から見た際の橋梁外観バランス、統一性、そして、橋上・下・遠方から見たポイントの良好性とそのバランスについて、どの程度よくデザインされているか。
- 橋のフォルムとスタイル: 今後の100年における地域開発とデザイン寿命を観点においた場合、耐震歴史的建造物と周辺自然との融合とのバランスについて、どれ位よく考慮されているか。
- 設計の柔軟性: 将来のユーザーの観点から想像をした場合、デザイン性、橋梁の適応工学そして建造物の柔軟性について、どれ位よく設計されているか。
建築費用・コスト& 橋利用者への建築による影響
- プロジェクト総費用: 総費用コスト最小化について、どれ位よく対応されているか。
- 長期コスト:長期コスト最小化と完工後における将来的なニーズについて、どれ位よく対応されているか。
- 建築による影響: 公共交通機関利用者や橋梁周囲の土地所有者やテナント保持者に対し、建築中の影響最小化対応について、どれ位よく対応されいるか。
橋梁オプション案のまとめ(一覧表)
あなたのご意見
ここに記載されている、実に多くの内容と詳細を最後までお読みいただきありがとうございます。
ここに記された多くの詳細。この情報からもお分かりの通り、バーンサイド橋の建築には実に数多くの判断材料が必要となります。それにあたり、皆さんからの忌憚なるご意見は不可欠なものです。
ここまでお読みになって、あなたが良いと思われる橋梁のオプションとその理由。そして、私達の大切な緊急ルートとなっているバーンサイド橋が将来どのような形になるべきか、是非ご意見をお聞かせください。
橋梁選択アンケート
もっと知りたい?
当プロジェクトチームのメンバーによる、オンライン説明会を予定しています。 説明会においては、プロジェクトをより丁寧にご説明し、その場で皆さまからの質問もお受けします。 尚、ウェブ説明会は英語のみにての開催となります。
2月3日水曜日(木)17時~18時
次期段階は・・・
アンケートへのご協力、ありがとうございます。
皆様からの貴重なご意見と情報を元に、橋梁オプションの検討と評価を引き続き進めていきます。
又、最終設計の段階に入る前にあたる2021年5月頃には、推奨橋梁の種類等のフィードバックやその他情報の一般公開を予定しております。
そして最終設計に入った段階において、「橋梁の照明、手すり、アート、交通機関の機能、展望台など」といった多くの橋梁設備品やその周辺設備物などの詳細についての検討を開始します。
その際にも、是非ご協力の程をお願いいたします。
より良いコミュニティー作りと安全の為。引き続き皆さまのご協力をお願いいたします。
その他の情報
当プロジェクト情報ウェブサイト: Earthquake Ready Burnside Bridge
プロジェクトスケジュール